「Engrillado」
(エングリジャード)
(拘束される 意味)
エルサレムにて十字架に架けられて死んだ
イエス・キリストが、三日月に復活したことを
記念・記録するキリスト教(カトリック)の祭りを
イースター(復活祭)と呼び、スペイン語圏では
セマナ・サンタ(聖週間)と呼ばれキリスト教
(カトリック)における最も重要な祭典のひとつである。
この祭典では、キリストが処刑されるまでの12時間を
描いたメル・ギブソン監督映画作品「パッション」の
ように「受難」、「死」そして「復活」の再現が行われる
のが通例である。
しかし、メキシコ南部に位置するプエブラ州にある
アトリスコ市では通例とは異なり、巡礼者らが犯した
過ちに対し神に許しを請う「Engrillado」と呼ばれる
苦行が行われる。
「Engrillado」
(エングリジャード)」とは、視界を遮るため黒い布で顔を
覆われ、重さ80キロ又はそれ以上にもおよぶ大きな
鎖を身体や足に纏い、鋭く尖った棘を幾つも腕や脚につけられた状態で
街の中心地から教会へと向かって(約3-4キロの距離)
2列縦隊で約40名ほどの巡礼者らが練り歩く行事である。
まとわりついた鋭く尖った棘が筋肉を動かす度に皮膚
を刺激し、地面と鎖の摩擦音が響く。
日差しの強さが身体だけでなく鎖をも熱くさせ
「重み」、「暑さ/熱さ」、「痛み」により体力を消耗させていく。
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