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seiichi kobayashi

Whang Od Traditional Tatoo Artist


講師がフィリピン人であるオンライン英会話を受講しているが、フィリピンで伝統的な民族衣装を身に付けた先住民族はいないのか?っと

尋ねたのがキッカケで彼女の存在を知ることとなった。

彼女の名は「Whang Od」現在年齢102歳で現役の刺青師(彫り師)。昔ながらの伝統的な方法で訪れる方の皮膚にデザインを

彫り込んでいく。

彼女が住むBuscalanは僕が滞在していたバナウエから車で往復8時間、さらに歩いて40分場所にあるが、訪れる方の人数は

毎日100名以上であることを知り驚く。

その日はフランス人監督のドキュメンタリー映画撮影クルーが先に来ており、その撮影の合間のほんのちょっとした時間に

雇ったガイドの声掛けによって当初希望していた彼女の家の中での撮影ができた。

訪れる方に対する礼節、女性としての身だしなみ、さらに撮影であることもあり自分で口紅を塗り可愛いらしいおばあちゃんから

仕事に向かう女性へ変身する姿。

山の上にあるこの村には、彼女の娘さんや愛弟子さんが共に教えられたとおりに作業をこなしていた。

102歳という高齢もあると考えられるが、作業が完全分業制となっており彼女は最初の数ステップを彫り

残りのデザインを愛弟子に任せ完成させるシステムになっている。

訪問者数や求めるデザインから時間がかかるため、その村には質素であるが訪問者が宿泊できる部屋がある。

この村は、滞在者や訪問者が多いため入村する際に自然保護という名目で入村料を支払い、この伝統的な彫り方でTatooを入れることで

宿泊させ、土産物販売などで収益を得ている仕組みが村全体で行われており、ビジネスとして成立していた。

村人の方には以前「Whang Od」さんに彫ってもらった方が数名いたため、お願いして撮影させてもらった。

肩から腕にかけての摩訶不思議なデザインに目を奪われてしまう。


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