未だ、伝統的な衣装を身にまとい生活を送る民族に出会うためにベトナムへと足を運んだ。
以前のタイ、カンボジア、ラオスへ同様の目的で足を運んだ際に国境付近まで行ったものの残念ながらビザの関係で引き返した経験から次回アジアを旅するならベトナムと決めていた。
そして、今回ゴールデンウィークを利用しハノイから山岳地帯
の中国国境付近まで足を運んだ。ハノイからバスで6時間で
ベースとなる小さな街HAGIANGに着き、そこから原付バイクを借りて山々を乗り越えて目的地であるDONGVANへと向かった。その距離往復320キロ。流石に原付で山道、舗装されている部分もあるが
ガタガタ道や泥でぬかるんでいる道もあり四苦八苦しながら
10時間近くかけて目的地へと
到着。 途中の村々では独自の
文化を持つ民族の生活が垣間見れて写真を撮りたい気持ちを
抑えながら彼らに近づくも
やはり、見知らぬ人に声をかけられ怪訝な顔をする人もいれば
英語と現地の言葉で当然のごとく噛み合うこともなく、無視されることも多々あった。
流石に今回の旅は、通訳もつけず無謀だったかなあっと思いながらも雨が強くなる中バイクのアクセルもゆるめず歩を進めて
きたが身体も気持ちを冷めてきはじめたときに立ち寄った村で
偶然、向こうから英語で話しかけてきた宿を経営しているベトナム人と知り合った。
ちょうど何気なく休憩のためバイクを止めた目の前が彼の
運営している宿であったため
彼が声をかけてきたのであった。
もともとこの村に立ち寄ったのもLOLO族が住む村でバイクを置いて歩きながら被写体となる方を探そうと思っていた矢先の出来事だった。
彼に僕の目的を伝えると理解していただき彼のご厚意から
LOLO族の伝統衣装を奥さんに
特別に身に纏ってもらい撮影をさせてもらった。
カラフルな伝統衣装であんまり
他の族には見ない色の使いかた
であり優雅さを感じさせる衣装である。