「今までで一番旨いトルティージャ!!」
っと思わず口ずさむ。
久しぶりに日本以外の国へ足を運んだ。その一発目がメキシコの隣国に位置するグアテマラ。
以前、10年前にスペイン語上達を目的に2か月ほど滞在した国である。
今でも、あの苦しかった1日8時間の授業を思い出すと頭が痛くなる。
今回は、以前の滞在した際には時間、費用、心の余裕すらなかったため見ていなかった場所へと足を運びつつ民族衣装など古き良き価値観を未だ持ち続けている場所へも足を向けた。
というのもメキシコを旅しながらお祭りの写真を撮っていくと新しい世代の影響をモロに受けて昔ながらの衣装
を身に纏い祭りにすら
参加しない人が多く
いる。それは、自分た
ちのアイデンティティ
ーを自己否定している
ようなもので未だ
マヤ文明が色濃く残る
オアハカやチアパスで
さえもそうなっている。
しかし、今回お邪魔させてもらった「サンフアンチヤメルコ」にある
家庭にて夕飯をごちそうになったところでは
アルタベラス県で使用されている「ケクチ語」を主に生活するうえでの主言語として活用している。
先ず、今回そのような言語が未だ使われている事を初めて知りさらにそれを次の世代へも繋げていこうとしている点に感銘を受けた。
台所と木のテーブルとが電球ひとつの光で灯されうす暗く、ラジオから流れるケクチ語がBGMと化しテーブルを囲む男たちからもケクチ語が飛び交う。
あっという間に自分もこの昔ながらの生活スタイルに引き込まれてしまった。
パンパンと音を鳴らしながらカタチ作っていくトルティージャ.
煙をよけながらそれを
ひっくり返し、頃合い
を見てアツアツの一番美味しい状態でトルティージャを箱へと投げ入れてくる。
冒頭の言葉は初めて口にしたときの感想である。
生産地や種類によってお米の味やうまみが違うようにこのとき食べたトルティージャ
はお米で例えるとコシヒカリ??チヤメルコ産??
時間にしてほんの1時間ほどタイムスリップした感覚を抱いたが、この古き良き価値観や生活スタイルを持った彼らにはこれからも継続して
思う。