

久しぶりに撮影旅行へと足を運ぶ。 目的地は1月にfiesta grandeが行われたchiapa de corzoとsuchiapaである。 お祭りの写真だけでなく、あるプロジェクトを並行して写真活動を行っている。
それは「orgullo」というテーマで、人々から既に価値を認められなくなった もしくは認められなくなりつつ仕事、作業に従事している方々にインタビューしたり作業の撮影をおこなっている。
今回は、1月に来た際に知り合った方々の中でfiesta grandeに参加するdanzante Para Chicosのマスクを作っている方がいることを思い出した。
その事がきっかけで失礼のないよう事前にコンタクトを取り撮影とインタビューの許可を貰い今回撮影に挑んだ。


とある丸太を拾ってきたり譲りうけたりし
そこから、頭の中にあるイメージを基に木を刻んでいく。

何か月もかけ本当にびっくりするような作品に仕上げる技術は他を圧倒するほど素晴らしい芸術作品である。
しかし、残念ながら時間をかけてじっくり愛情と魂を込めながら作業にあたって得る
収入は本当に微々たるものである。
chiapa de corzoでは複製ではなくオリジナル作品を作成する木彫り師は彼らしかいないという。それだけ希少価値の高いものであるものの安く買い叩かれてしまう。 そういった状況を踏まえても彼らはお金以上に価値あるもの「誇り」を求め毎日こつこつ木を彫り進める。
翌日はchiapa de corzoから30-40分山奥へ入ったsuchiapaへ足を運んだ。理由はcorpus christiというお祭りがあったから。
豊作を祈願する踊り「danza del Calalá」は
tenosique のdanza de pochoのようにかなり変わったdanzaである。それは、何かゲームをしているかのようにも見えるdanzaである。

(tigre)虎のかたどったコスチュームを着たdanzanteは膝をついて縦列に整列する姿は
メキシコじゃないみたいと感じるほど連携が整っている。
踊りながら鞭を打ち付ける馬をかたどったコスチュームを身につけるdanzante.
地元の土を水と混ぜ合した泥を顔に塗り踊るDanzante.