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C&C

  • seiichikobayashi
  • 2016年2月29日
  • 読了時間: 2分

SNSに簡単に投稿出来なおかつピンホールカメラのような描風が受けて流行っているインスタグラム。 そのピンホールカメラのように鍵穴やドアの窓から除き込むようなこの

作品に一時期ハマり

その機械で撮影をしていた。今のように携帯で簡単に撮れるわけでなくディアフラグマ(絞り)や

シャッタースピードを

調整できるものではなく固定してあり

いつ使うべきなのか

分かっていないと全く使えないカメラが

「HOLGA」である。

中国語で「良いカメラ」という意味らしいがプラスティックの

本当にいつ壊れてもいいようなカメラである。

このカメラで継続的に撮っていたのがカンダード(candado)とカデーナ(cadena) 。 いわゆる鍵と鎖である。

メキシコは、治安が非常に悪いといわれておりそれはこちらに住み始めてからも思うことであるが、その不安感、不安定さ、恐怖心を国民が意識せずに自分たちの生活の危うさを表しているものが、この鍵と鎖ではないかと感じた。

っというのも鍵と鎖を付けても根本的に

防犯上大して役に立たず遅らすことぐらいが目的である。

防犯のためというよりも自分たちの不安を

解消してくれるただの一時的なひと休みであって

サイズの違う鍵があり大きなものほど彼らに

ちょっとした安心感を与えられる。

その鍵の大きさや多さによってその付近に住む方の不安感や地域の不安定さを案に自分たちで示し、お金に変換できるすべてのものに

対し皆同様に鍵と鎖を

つける。

これが、面白いものでカトリックである。メキシコは、宗教的に

額に入ったvirgen de guadalupeの

写真や像などを購入するがそこにも鍵をつけ

さらに、ゴミ箱やゴミにまでも鍵を付ける。

電気系統、車や自転車、ガソリンなどなど

至る場所に設置してある。 

それは、僕個人からしたら盗めるものすべてに鍵を付けなければいけないのではないか?

っと それは物やお金だけではなく女性や子供までもがその対象になるはずだ。

実際に、誘拐や生き埋めも起きているこのメキシコでは

今後究極的には赤ちゃんにしろ

子供にしろ、女性にしろ鎖でつないでいないと親御さんは安心できないのではないか

自分たちで不安をあおり不安に怯えて

生きている社会ではないか?

そんな問いをさせてくれたのがこの「鍵と鎖」。


 
 
 

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