越前大仏は、中国河南省の龍門石窟(りゅうもんせっくつ)の中にある「龍門奉先寺坐像(りゅうもんほうせんじざぞう)」をモデルに造られた毘慮舎那如来(びるしゃなにょらい・全宇宙を照らすという意味の仏)である。
仏教では釈尊(お釈迦様)のように、実際にこの世に出現して教えを広めた仏(応人仏)と、仏教の教え(法)そのものを人格化した仏(法身仏)と考えられており、この越前大仏は法身仏で、永遠不滅の宇宙の真理をあらわした仏様である。
この大仏は、福井県勝山市にある大師山清大寺に配置されており、その高さは17メートルにも及び奈良の大仏(実測15メートル)より高いことで有名である。また、隣には日本一の高さを誇る五重塔があり22ヘクタールにおよぶ境内には大仏や大仏殿だけでなく日本庭園なども配置されている。
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