「限界集落」とは、過疎化と高齢化により共同生活の維持が困難となり
生活社会単位としての存続が危ぶまれる集落のことを指す。
この「限界集落」は、日本全国で1万か所にも上ると言われている。
コロナウイルスの蔓延により、人間生活、社会活動の制限により
人間が外へ出歩かなくなった景色を見て、人間という主役がいなく
なった世界を表現できないかと思ったのがキッカケで
かかしの存在に注目し始めた。
そんな中、かかしについて調べていたら
天空の村かかしの里という存在を知った。
かかしの里がある場所は、徳島県三好市の山里である標高800メートルの名頃(なごろ)集落。徳島市内から車で片道約3時間もかかる山間地帯に位置する。
綺麗な山と川に囲まれた静かで自然豊かな場所にあるが、人や車の往来もほぼなく
道路脇に作られた人形が立ち並び、人形それぞれが何かしら作業をしていたり
談笑している様子が映しだされている。
人形の数が100体近くあっただろう。 奇妙でグロテスクな顔をしたかかしではなく
優しい顔をしたかかしが立ち並ぶ。
急速に進む過疎化により、人がいない世界を自然と形成し
過去には人間が住んでいたであろう姿をこの人形が示すときが
近い将来来るのであろう。
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